医薬品登録販売者とは

医薬品登録販売者の日常

一般医薬品を販売できる「医療従事専門職」です。

従来、医薬品の専門家は、「薬剤師」でしたが、「医薬品登録販売者」は、薬剤師に準ずる医薬品の専門家です。薬事法の大改正により2009年6月からスタートした新しい資格制度。

医薬品の店舗販売業者等において、医薬品リスク区分の第2類および第3類の一般用医薬品を販売する際に、都道府県の実施する試験に合格した上で、医薬品の販売に従事する店舗の所在地の都道府県に販売従事登録をした者です。
第1回試験は、関東・甲信越地方で2008年8月12日に実施されたのをはじめ、8月中旬から10月下旬にかけて各地方で順次実施されました。ドラッグストアなど、薬局・薬店で一般用医薬品の販売を薬剤師とともに担う。既に薬種商として営業している者は登録販売者試験に合格した者とみなされ、販売業であっても、職業区分上は販売士の他に医療従事者として扱われることもあります。

「登録販売者」は2012年には30万人に?

医薬品の販売について、従来は、薬剤師が専門に販売を行っていましたが、改正薬事法により、薬剤師のほかに、一部のOTC医薬品を販売できる資格として、「登録販売者」の資格が新たに設けられることなり、2008年の第一回の資格試験では4万1千人が合格、登録されました。2009年中には約6万人が登録される見込みです。今後「登録販売者」は毎年少なくとも1万人以上が登録され、2012年には30万人に達することも予測されます。

医薬品登録販売者の広がる可能性

新聞記事

医薬品の販売制度が変わることにより、薬剤師でなくても登録販売者がいれば販売できる医薬品が登場し、医薬品販売の裾野は広がるため、医薬品販売については、コンビニやスーパーでの競争激化と共に、新たな店舗機能拡大の一環として、医薬品販売の導入を検討しているところも多くあります。

コンビニチェーン第2位のローソンとドラッグストアチェーン第1位のマツモトキヨシが業務提携したのをはじめとして、ファミリーマートも一部店舗で医薬品販売の実験を開始しています。その他、家電量販店やホームセンターなどでも積極的に医薬品販売に参入しはじめています。

治療院・エステサロン・他業種店舗での展開

薬イメージ

コンビニエンスストアでの一般用医薬品の取り扱いだけでなく、医薬品登録販売者の資格が注目されるのは鍼灸院や整骨院等の治療院、エステサロンなどが挙げられます。

鍼灸院や整骨院では、漢方薬・コンドロイチン製剤などが扱えるため、治療範囲が大きく広がるとともに、医薬品の専門士のいる治療院として信頼をより得ることも可能です。他院との差別化により集客効果が大きく変化することでしょう。

エステサロンでも化粧品・サプリメントだけでなく、施術プラス美容用医薬品による効能・効果を出すことが可能になります。激戦のエステ業界にとって、他店を大きく引き離すチャンスが到来したといえるでしょう。

歯科医院なども予防医療分野への進出が可能になります。
また、動物用医薬品の販売についても登録販売者の資格取得が新たに必要となりました。ただし資格試験は異なりますので、動物用登録販売者については専門の団体を参照ください。⇒ 詳細はこちら

「医薬品登録販売者」の資格取得は今がチャンス!

医薬品登録販売者は需要に対して資格取得者の数がまだまだ不足しているのが実情です。それは就職に圧倒的有利という現実、異業種からの参入という需要などから、今後、受験者・資格保有者数が増加すると予測されます。需要が大きく上回っている今、この時期に資格を取得されるのが非常に有利といえます!

医薬品登録販売者取得は今がチャンス